新留学生リレー日記第8回は、江口さんにイギリス、オックスフォード大学留学の懐事情について紹介していただきます。
オックスフォード大学院博士課程に在籍する江口です。今回はイギリス留学の経済面に関してまとめさせていただきます。
私の場合は博士課程一年目は奨学金を持っていませんでしたが、二年目からは研究室の基金(Oxford Foundation of Theoretical Neuroscience & Artificial Intelligence)から学費及び生活費を支援していただきました。
オックスフォードで生活する上での月当たりの支出は、私の場合ですと家賃に600ポンド(8万7千円)、食費等その他生活費に200~300ポンド(2万9千円〜4万3千円)程度で合計800~900ポンド(11万6千円〜13万円)程度です。大学院の学費は学部の区分によっても大きく変わってくるのですが、私の在籍する医科学の区分においては、EU外の留学生ですと年間16,000ポンド(231万円)ほどになります。これに加えて、カリッジに所属するために7,000ポンド(101万円)ほどのCollege feeを支払う必要もあるため、総計23,000ポンド(332万円)もの高額になります。
2年目に住んでいた屋根裏部屋からの景色(4人フラットシェアで450ポンド)
学部生の場合だと基本的にはカリッジの所有する寮やフラットの部屋に住むことになりますが、大学院生の場合はプライベートのフラットで2~5人程度で共同生活をする形態が一般的です。光熱費も含めて考えた場合、前者は500~700ポンド(7万2千円〜10万円)程度。後者はシェアをする人数によりますが、2人でシェアする場合だと600ポンド(8万7千円)程度、5人でシェアする場合だと400ポンド(5万8千円)程度です。奨学金等で余裕がある学生であれば、1200ポンド(17万3千円)程のワンルームを借りる場合もあります。
オックスフォード大学の大学院に進学する日本人の場合、ほとんどが何らかの奨学金を獲得してきているようです。日本国内でも数多くの財団等が学位留学のための奨学金を用意しているため、留学に興味を持っている人はまず応募してみることをお勧めします。奨学金の締め切りのほうが大学の合否が出るタイミングよりも先に設けられていることが多く、大学からオファーをもらってからでは手遅れの場合もあるのでこの点は慎重に調べておく必要があります。また、オックスフォード大学の場合は、「麻生オックスフォード大学院ニューカレッジ奨学金」や「オックスフォード神戸奨学金」等、カリッジが財団と提携して日本人のために奨学金を用意している例もあります。
留学と聞くと大きな経済的負担を想像しがちですが、賢く計画的に行えばそれを最小限に抑える方法は沢山あります。ぜひ調べてみてください。
※ 日本円は参考値:1ポンド = 144円で計算(過去5年間の変動は1ポンド=120円〜200円)
新留学生リレー日記
第1回
Oxford & UC Davis & Tübingen
第2回
英米独の学位制度
第3回
アメリカの大学院
第4回
ドイツの大学院
第5回
イギリスの大学院
第6回
Q&A
第7回
留学生の懐事情
第8回
オックスフォード生活とお金
第9回
ドイツ留学で気になるArbeitsvertragとStipend
オックスフォード大学院博士課程に在籍する江口です。今回はイギリス留学の経済面に関してまとめさせていただきます。
私の場合は博士課程一年目は奨学金を持っていませんでしたが、二年目からは研究室の基金(Oxford Foundation of Theoretical Neuroscience & Artificial Intelligence)から学費及び生活費を支援していただきました。
オックスフォードで生活する上での月当たりの支出は、私の場合ですと家賃に600ポンド(8万7千円)、食費等その他生活費に200~300ポンド(2万9千円〜4万3千円)程度で合計800~900ポンド(11万6千円〜13万円)程度です。大学院の学費は学部の区分によっても大きく変わってくるのですが、私の在籍する医科学の区分においては、EU外の留学生ですと年間16,000ポンド(231万円)ほどになります。これに加えて、カリッジに所属するために7,000ポンド(101万円)ほどのCollege feeを支払う必要もあるため、総計23,000ポンド(332万円)もの高額になります。
学部生の場合だと基本的にはカリッジの所有する寮やフラットの部屋に住むことになりますが、大学院生の場合はプライベートのフラットで2~5人程度で共同生活をする形態が一般的です。光熱費も含めて考えた場合、前者は500~700ポンド(7万2千円〜10万円)程度。後者はシェアをする人数によりますが、2人でシェアする場合だと600ポンド(8万7千円)程度、5人でシェアする場合だと400ポンド(5万8千円)程度です。奨学金等で余裕がある学生であれば、1200ポンド(17万3千円)程のワンルームを借りる場合もあります。
オックスフォード大学の大学院に進学する日本人の場合、ほとんどが何らかの奨学金を獲得してきているようです。日本国内でも数多くの財団等が学位留学のための奨学金を用意しているため、留学に興味を持っている人はまず応募してみることをお勧めします。奨学金の締め切りのほうが大学の合否が出るタイミングよりも先に設けられていることが多く、大学からオファーをもらってからでは手遅れの場合もあるのでこの点は慎重に調べておく必要があります。また、オックスフォード大学の場合は、「麻生オックスフォード大学院ニューカレッジ奨学金」や「オックスフォード神戸奨学金」等、カリッジが財団と提携して日本人のために奨学金を用意している例もあります。
留学と聞くと大きな経済的負担を想像しがちですが、賢く計画的に行えばそれを最小限に抑える方法は沢山あります。ぜひ調べてみてください。
※ 日本円は参考値:1ポンド = 144円で計算(過去5年間の変動は1ポンド=120円〜200円)
私の場合は博士課程一年目は奨学金を持っていませんでしたが、二年目からは研究室の基金(Oxford Foundation of Theoretical Neuroscience & Artificial Intelligence)から学費及び生活費を支援していただきました。
オックスフォードで生活する上での月当たりの支出は、私の場合ですと家賃に600ポンド(8万7千円)、食費等その他生活費に200~300ポンド(2万9千円〜4万3千円)程度で合計800~900ポンド(11万6千円〜13万円)程度です。大学院の学費は学部の区分によっても大きく変わってくるのですが、私の在籍する医科学の区分においては、EU外の留学生ですと年間16,000ポンド(231万円)ほどになります。これに加えて、カリッジに所属するために7,000ポンド(101万円)ほどのCollege feeを支払う必要もあるため、総計23,000ポンド(332万円)もの高額になります。
2年目に住んでいた屋根裏部屋からの景色(4人フラットシェアで450ポンド)
学部生の場合だと基本的にはカリッジの所有する寮やフラットの部屋に住むことになりますが、大学院生の場合はプライベートのフラットで2~5人程度で共同生活をする形態が一般的です。光熱費も含めて考えた場合、前者は500~700ポンド(7万2千円〜10万円)程度。後者はシェアをする人数によりますが、2人でシェアする場合だと600ポンド(8万7千円)程度、5人でシェアする場合だと400ポンド(5万8千円)程度です。奨学金等で余裕がある学生であれば、1200ポンド(17万3千円)程のワンルームを借りる場合もあります。
オックスフォード大学の大学院に進学する日本人の場合、ほとんどが何らかの奨学金を獲得してきているようです。日本国内でも数多くの財団等が学位留学のための奨学金を用意しているため、留学に興味を持っている人はまず応募してみることをお勧めします。奨学金の締め切りのほうが大学の合否が出るタイミングよりも先に設けられていることが多く、大学からオファーをもらってからでは手遅れの場合もあるのでこの点は慎重に調べておく必要があります。また、オックスフォード大学の場合は、「麻生オックスフォード大学院ニューカレッジ奨学金」や「オックスフォード神戸奨学金」等、カリッジが財団と提携して日本人のために奨学金を用意している例もあります。
留学と聞くと大きな経済的負担を想像しがちですが、賢く計画的に行えばそれを最小限に抑える方法は沢山あります。ぜひ調べてみてください。
※ 日本円は参考値:1ポンド = 144円で計算(過去5年間の変動は1ポンド=120円〜200円)
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