2016年4月25日月曜日

「留学生リレー日記」第9回 チョコとポテトは必需品


ドイツのチュービンゲン大学に留学中の川口さんに、週末に家に引きこもるコツ(ドイツ Ver.)を伺いました。留学生活だって、いつも元気いっぱいというわけではないですものね〜。今週の戦利品(写真)の豪華さにびっくりです。


「ドイツに留学って、ドイツ語話せないといけないんでしょ?」そう思われる方も多いと思いますが、理系の学位留学では、英語ができれば基本大丈夫です。僕の研究室は現在、全員合わせて7人いますが、ドイツ人は2人だけです。コアタイムはありませんが、動物を扱う都合上、8時に出勤して、帰りを早め(18時くらい)にすることが僕は多いです。

うちの街は小さく、仕事で疲れていると、せっかくの休日に引きこもってしまうことが結構あります。ドイツでの充実した引きこもりライフのため、いくつか気を付けていることがあります。

チョコレートはきらさない

ドイツのチョコレートは良心的な価格のわりに美味しく、フレーバーのバラエティも豊富です。セール時にまとめて買いだめします。

ポテトチップスはきらさない
ドイツはじゃがいもの国ですから、当然ポテチも安くて良いものがそろっています。日本と違い塩気のあるスナックがポテチくらいしかないので、こちらも確保しておきます。

ジュースはきらさない
EUの恩恵なのか、100%果物・野菜ジュースの種類が豊富で、安いです。更に安くなるセール時を逃さずゲットします。

引きこもっていないときは、僕は地元の卓球クラブに所属しているので、卓球をしています。僕以外は皆現地のドイツ人ですが、皆、外国人にオープンで、楽しくプレーさせてもらっています。


写真:今週の戦利品です。高まります。全部で1000円ちょっとですね。




留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

2016年4月18日月曜日

「留学生リレー日記」第8回 心理的ハードルが低くなる

留学生リレー日記の第8回はテキサス在住の滋井さんの執筆です。勉強から運動、イベント、旅行と日々充実された生活を送られているようですね。特に、住み慣れた環境から出ることで、普段日本では興味を持たなかったことにも積極的にチャレンジしようという意欲が湧くのが留学の一つのメリットのようですね。


僕の教官はあまり生徒を取らない方針のようで、僕を含めて現在4人しかいません。4人のうち1人は博士課程で、他3人が修士課程です。コアタイムは無く、講義の時間に合わせて登校しています。ほとんどの講義は9-10時頃からですが、早い講義だと8時前から始まります。6時ぐらいには帰宅していることが多いですが、帰ってからも課題や復習などに追われます。

帰宅後はすぐ、アパートに備え付けのジムに行き、半時間ほど汗を流しながらテレビを見ています。夕食は基本自炊ですが、夕食がイベントやゼミで提供されることも多く、自分の学科だけでなく他学科のものまで図々しく参加しています。

海外での一人暮らし、たまに無性に寂しくなったりしますが、それも最初のうちだけでした。人間関係のようなストレスがほとんど皆無に近くなるので、自分がしたいことをするハードルが心理的に低くなり、日本にいれば興味を持たなかったようなことに手を出すようになりました。その一つとして、最近は昔の文献を漁るようになり、日々の学習や研究のアイデアの素になっています。

週末は、その週のうちに学んだことをまとめたり、関連文献を読んだりといったルーティンで結構な時間が過ぎていきます。息抜きに海外ドラマや映画を見たり、動画サイトを巡回したりしているともう週末が終わっているということも多いです。他の学生も似たような生活をしているようで、それほど焦りを感じないところが罠ですね。さすがにそういった引きこもり生活はもったいないと月に1回は思い立ち、レンタカーを借りて近くの街までドライブに出かけます。写真はつい先日行ったオースティンのダウンタウンの光景で、僕が今いるカレッジステーションとは別世界のようで、日々の疲れがリフレッシュできました。
 
高層ビルが立ち並ぶ都会的なオースティンのダウンタウンの光景と
テキサス・カレッジステーションからオースティンまでの地図



留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

2016年4月11日月曜日

「留学生リレー日記」第7回 アイスホッケーはじめました

留学生リレー日記の第7回はボストン在住の雪薇さんの執筆です。アイスホッケーを始めるきっかけになった誘い文句が秀逸ですね!


私の研究室はポスドク2名、博士課程5名、修士課程4名の小規模な研究室で、ボスは若手のassociate professorである。ちなみにアメリカの博士課程は研究室に雇われて研究している身分であり、2年目あたりに行われるqualifying examと呼ばれる試験に合格しないと修士号だけを取って中退させられることもある。

私の研究室にはコアタイムがない。朝に強い人は8時頃に来て17時頃に帰っていくし、私は9-10時ごろに行き18-19時頃に帰る生活が基本である。オフタイムにおける研究室関連のイベントはほとんどないので、それ以外の時間はみんな各々に自分の生活を楽しんでいるのであろう。私はというと研究室から帰って自炊をし、少し休んだらジムで走ろうと思っている。とはいえそんな理想的な生活を毎日送れるはずもなく、宿題の締切に追われる日もあれば、食事をしながらYouTubeで日本のバラエティーを見て笑い転げていたら夜中になってしまうことももちろんある。

さて休日はというと、夏はテニス、冬はアイスホッケーをすることが多い。アイスホッケーと聞くとなんだかすごくガタイの良い女子を想像されるかもしれないが、私は日本ではどちらかといえばごくごく普通の文化系女子だった。そう、ボストンはこんな文化系女子でもアイスホッケーが始められるほど、ホッケーへの門戸が広い街なのである。スケートリンクが至る所にあり、テレビをつければホッケー(それかバスケ)中継である。ホッケーを始めればいい論文が書ける、という誘い文句に乗りまんまと始めてしまった私も、いまやホッケー中継を見るまでになった。とにかく、研究もスポーツも充実した街であることは間違いない。


写真:満席のアイスホッケー観戦(場所は最近フィギュアスケートの世界選手権が行われたTD garden)



留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

2016年4月4日月曜日

「留学生リレー日記」第6回 Q&Aその1

毎週更新「留学生リレー日記」第6回は大学院出願スケジュールと第3回〜第5回の内容についてのQ&Aです。ぎゅうぎゅうにTOEFLの予定を詰めると、地方会場へ遠征することになるのですね!今年からは北陸・北海道新幹線の開業でさらに受験しやすくなりそうです。





1. 出願までのスケジュールや試験についてコメントをお願いします。

 もう少し前もって準備できればよかったので、理想だと思う日程と私が実際に受験した日程の両方を書きました。本当はGREとTOEFLを早い段階に終わらせて推薦状の執筆に集中する予定だったのですが、思うように点数がとれず、GREを2回、TOEFLを5回、繰り返し受験しました。東京のTOEFL会場は先の日程まですぐに埋まってしまうので、頻繁に受験するために地方会場にも足を運びました。
 私も学生時代に英語があまり得意でなかったので、少し手こずりました。留学決定、準備開始から出願まで期間があまりなかったので、GREは1回しか受けませんでしたが、TOEFLに関しては2か月に一回のペースで合計3–4回受験しました。私も新潟と長野の会場に行きましたよ。
 米国の大学院と違って試験が少なかったので比較的余裕がありました。奨学金の応募にTOFELかIELTSが必要だったので、大学3年の終わりから4年にかけてTOFELを1回、IELTSを2回受けました。IELTSはTOEFLより会場が少ないので、気を付けて下さい。私の場合は、奨学金の決定が大学の合格よりも先でした。最後に大学の受験コースによる筆記試験がありましたが、GREのSubjectのテストのようなもので、大学で学習する基本的な内容のみでした。博士課程進学時は日本と同じく特に試験は不要でした。

やはり試験に関しては早く終わらせるに越したことはないようですね。

2. みなさん、きれいな写真を載せてくださいましたが、どういった写真ですか?

  写真は、ボストンの中心の公園の中にある、Samuel Adamsというボストン出身の政治家の銅像です。休日には、散歩する人が多いです。
 写真の草原は大学のキャンパス内の原っぱですね。手前に大学と市街地を隔てる道路があり、写真では近く見えますが大学まで歩いて20分くらいかかります。
 近所の写真です。ここだけが町の観光スポットといえるところです。夏になると川は泳げるし、川下りスポーツも盛んです。川沿いの建物の向こう側が旧市街地になっており、大学から5分くらいの場所にあります。毎日ライトアップされており、初めて見ると幻想的で、研究で荒んだ心が洗われそうですが、毎日見ていると慣れてしまいます(笑

 3. 大学の雰囲気やレクリエーションについてもう少し教えてください

   ボストンはアイスホッケーが盛んなので、私もこちらに来てから始めてみました。アイススケートすらしたことがなかったのですが、少しずつ上達しています。
   野菜が少なく肉料理が中心の食生活になったので、健康のため毎日ジムで1時間ほど走っています。学科や研究室でのレクリエーションはあまりありませんが、ホームパーティはよく行きます。
   チュービンゲン大学は大学の設立が神学の古典研究から始まったので、神学科が大学の中心です。神学部専用の寮には一般人は入れませんし、神秘的な雰囲気がありますね。
大学によって日本と雰囲気が全く違ったり、そこで新たな趣味を初めたりするのが留学の醍醐味の一つかもしれませんね。次回はレクリエーションについてさらに詳しくお送りします。


留学生リレー日記
第1回 プロローグ(1) アメリカとドイツからこんにちは
第2回 プロローグ(2) じゃがいも&ドライブ&シェアハウス
第3回 大学紹介編(1) いざボストンへ
第4回 大学紹介編(2) 棚から...
第5回 大学紹介編(3) 星を眺めて、哲学にふける
第6回 大学紹介編(4) Q&Aその1
第7回 日常生活編(1) アイスホッケーはじめました
第8回 日常生活編(2) 心理的ハードルが低くなる
第9回 日常生活編(3) チョコとポテトは必需品
第10回 日常生活編(4) Q&Aその2
第11回 トラブル編(1) アメリカの洗礼
第12回 トラブル編(2) ビザが届かない!
第13回 トラブル編(3) 自分が持てる分だけ、買おう
第14回 エピローグ 私にとって留学とは、将来への展望


執筆者プロフィール

  趙 雪薇 (ちょう ゆきばら)
タフツ大学 生物医療工学科の大学院1年生 修士卒業後に渡米
研究内容は細胞外小胞を用いた細胞のリプログラミングへの応用
  滋井 康人(しげい やすと)
テキサスA&M大学 海洋学科大学院1回生 大学院卒業後就職し、社会人留学
構造地質や堆積学等、地質学の習得を目的として留学
川口 雄久(かわぐち かつひさ)
チュービンゲン大学 International Max-Plank Research School of Neural & Behavioral Sciences 博士課程1年目 学部卒業後に渡独、修士修了
研究内容は、セロトニンの視覚情報処理における役割

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発行責任者: 武田 祐史
編集責任者: 日置 壮一郎
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