2016年12月30日金曜日

連載「アメリカ修士留学記(航空宇宙工学)」第2回:アメリカから日本への就職活動

連載「アメリカ修士留学記(航空宇宙工学)」第2回:アメリカから日本への就職活動


連載「アメリカ修士留学記(航空宇宙工学)」の第2回です。
今回は関さんにアメリカから日本への就職活動について寄稿していただきました。
就活戦術や会社についての情報が少ないなかで、ボストンキャリアフォーラムを
活用して最終面接につなげた体験を紹介していただきます!




私が就職活動を開始したのは10月下旬です。ボストンキャリアフォーラム前に某自動車会社がアメリカで選考会をするということで慌てて準備を開始したのが始まりです。この選考会があると知ったのはその会社のweb上でエントリーしていたおかげです。初めてエントリーシートというものを書こうとしたのですが、どうやって書けばいいか全く見当がつきませんでした・・・。そこで、自分の壮大な夢(宇宙に行きたい)をその会社がやっている事業に混ぜて書くことにしました。友人に添削してもらう→直す→添削してもらうという過程を応募締め切り直前まで4回ほど繰り返してなんとか応募できました。ちなみにwebテストも受けましたが、練習もしていなかったので全然できなかったです。この時点で結構燃え尽きてしまいました(笑)。

応募したところ書類選考は通り(友人のおかげ!)最終選考に呼ばれました。そこでは工場見学→グループディスカッション→2回の面接という形で進みました。しかし、グループディスカッションで私の悪い癖が出てしまいました。私は、人が主張していると、自分の主張があっても(もちろん主張しますが)、そちらに意見を譲ってしまうという傾向があるのです。そして、意見を譲った後は子供の様にふてくされて、議論にあまり参加しない、という協調性を欠いた行動をとってしまうのです。社会で生きていくうえで重要な協調性を欠いた行動は自分でも大きなマイナスだなと思っていたのですが、変えることができませんでした。

面接は、自己紹介、志望動機、会社で何をしたいか、今まで頑張ったこと、長所短所、逆質問という一般的な流れで進みました。私は面接で自分の価値観(仕事とはこうあるべき、とか、人間とはこうあるべきとか)を語りまくったのですが、これは一番やってはいけないことだと、後々友人から教わりました。会社が求めているのは、会社でどういうことをしたくて、そしてどのようにして自分の特技、専門分野を活かせるのか明確にしている人です。当時の私は、自分の言いたいことは言った、と満足し受かると思っていました(なんと愚かな)。結果としては、今から思えば案の定、当時としては「なんで!?」と思ったのですが、落ちてしまいました。しかし、今思えばここで落ちたことで調子に乗らず、反省できたので良かったです。

なぜこの自動車会社の選考会で落ちたのかを分析し、グループディスカッションで議論に参加していなかったこと、志望動機がぶっ飛びすぎていたこと、企業のリサーチ不足、自己分析不足が原因だと判断しました。私は特に自己分析に苦労しました。正直、自分がやりたいことが分からなかったのです。自分がやりたいこと、やらなければなないこととして、未だに「これだ!」と感じるものがなかったのです。宇宙に行きたいという夢はありますが、それは好奇心からきていることで、やらなければならない事ではない気がします。当時の私はこんなふうに堂々巡り悩んでいました。そこで、数週間後に迫ったボストンキャリアフォーラムに向けて、自分の専門分野と会社の事業を結び付けて志望動機に落とし込みました。正直、私自身としては納得いかなかったのですが、会社の情報も少ないですし時間もなかったので妥協するしかありませんでした。今やるとしたら、3年後、10年後どんな自分になりたいのかイメージして、その会社でどういうことをしていればそんなふうになれるのか考えて志望動機にすると思います。

いよいよボストンキャリアフォーラムです。私は重工系の企業を1社(以下A社とします)、重電系の企業を1社(以下B社とします)の計2社受けました。ボストンキャリアフォーラムは3日間ありますが、面接があるのはだいたい1、2日目です。ボストンキャリアフォーラムでは当日にいきなり面接することが可能な企業もありますが、普通は事前に応募して、書類選考が通れば面接まで行けます。企業によっては、応募書類を10月下旬までに出さなければならないところもあるので注意が必要です。私は、ボストンキャリアフォーラム前に書いていたエントリーシートを手直しして使いました。それでも、4、5回友人に添削してもらったので、1社に1週間は時間をかけた気がします。書類選考は2社とも通過しましたが、問題は面接でした。1日目の面接はA社で本命でした。面接では、志望動機は聞かれず私のことを教えてくれという形でした。私は質問に淡々と答えてしまい、こんなんでいいのだろうかという感じで終わりました。2日目はB社で面接官が上手く質問してくれたおかげで、予想以上にスムーズに進み、その場で2次選考(最終面接)に進んで下さいと言われました。こんな感じで私のボストンキャリアフォーラムは終わりました。

○ いよいよ次回は最終面接!
○ 関さんの最終面接の様子は1月下旬のメルマガでお伝えします。


著者略歴

 関 大悟 (せきだいご)
 2014年 8月 上智大学理工学部 材料力学研究室 卒業
 2015年12月 アラバマ大学大学院航空宇宙工学科 修士
 2016年 4月 重電系大手に就職(日本国内)

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発行責任者: 武田 祐史
編集責任者: 日置 壮一郎
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